勉強法 10 -英語の攻略法 ①-

勉強法 10 -英語の攻略法 ①-

キクチアカデミー塾長日記

こんにちは。合同会社SILKORZ(シルカーズ)運営の学習塾・大学受験予備校キクチアカデミー塾長の菊池です。今回は、大学受験を制する上で最も重要な科目である「英語」の攻略法についてです。英語の勉強法こそ、まさに玉石混淆で、世の中には様々なメソッドが溢れており、藁をもすがりたい受験生としては、いったい何を信じてよいのかと頭を悩ませるところです。かつての僕もそうだったので、その気持ちはよく解ります。だからこそ、そんな「何も無い状態」から勉強を始めて、今では英文をスラスラと読めるようにまでなった僕が、紆余曲折を経た上で辿りついた「正しい勉強法」を自信を持って皆様にご紹介したいと思います。

さて、まずは「キクチ式学習メソッド」の基本的な考え方である「どうすれば英文が読めるようになるか」ではなく、「何故、読めないのか」を考えましょう。受験時の僕の実体験と講師として様々な生徒を見た上での見解では、おそらく以下の二つに集約されると思います。①「そもそも単語(語彙)が解らない」②「単語をそれなりに覚えたつもりなのに、それでも何故か英文となると読めなくなる」です。①に関しては、単語を覚えればよいだけなので、ここでは言及しません。(「効率的な覚え方」や「よくない覚え方」についてはまた記します。)今回、焦点をあてるのは②の方です。せっかく頑張って単語を数千個も丸暗記して喜んでいたにもかかわらず、いざ英文となると急に読めなくなる、そんな絶望感に苛まれた方は多いのではないでしょうか。はい、かくいう僕自身がまさにそのパターンでした(苦笑)。そして、そのジレンマからくる焦燥感でさらに英単語帳をたくさん買ってきては、しゃかりきに語彙ばかり増やそうとする。しかし、やはり英文は読めるようにはならず、お金と時間ばかりを浪費する「負のスパイラル」に陥ってしまいます。たいていの人がここで難関大学受験それ自体を諦めてしまうのです。この文章を読んでいるあなたは、諦める必要はありません。そこからの打開策を以下に記します。何故、読めないのか→ズバリ「ストーリー(文脈)を理解していないから」です。もっと細かく記すと「ブツ切りの単語や一文に焦点を合わせるあまり、文全体の構成を理解していない」からです。英文というのは、簡単なおとぎ話であれ難解な論文であれ「お話(ストーリー)」なのです。呪文や暗号解読ではないのです。

まだ英語に四苦八苦していた時期に、こんな事がありました。それは、英文で書かれたディズニー作品の本と、英語字幕しかない洋画をたまたま鑑賞した際の事です。最初は「和訳が無いなら意味が解らないよ」と思っていたのに、いざ作品を観始めると、なんと。作中の登場人物が何を喋っているのかが、スラスラと頭の中に入ってくる、という不思議な現象が起きたのです。あれだけ苦手だった英語字幕が普通に読めてしまうのです。僕は驚き、自分が急に英語の神様に魅入られたのかとすら思いました。が、そんな事はもちろんなく、答えは別にありました。それは、前述している通り「作品のだいたいのストーリーを知っていたから」なのです。ここで着目したいのは、なにもセリフを完璧に暗記していたわけでは到底なく、あくまでも「だいたいの」ストーリーを知っていたに過ぎないという事です。それだけの要素を埋めていただけで、急に英文がスラスラと読めてしまったわけです。そう「単語を知っていても英文が読めない」という状況はドン詰まりでそこで終わりですが、しかしその逆の「知らない単語はあるけど英文の意味は解った」という起死回生の逆転事象は在り得るのです。(大学受験英語で点数がもらえる要素は、言うまでも無く「単語の意味」を答える事ではなく「英文の大意」が解る事です。)

考えてみればそれはある意味当然の事で、あえて極端な例えを出して説明しますと、「将棋」は日本発祥の盤上ゲームなので、用いられる言語はほぼ全て日本語で構成されています。しかし、将棋に興味が無くてルールも知らない人に、たとえ日本語であるといえども、いきなり「王を詰ます」「歩を垂らす」「角を成る」などと言って意味が解るでしょうか?おそらく小学生の話にもついていけないと思います。次に、英語がある程度理解出来る人という前提でも、その人が野球のルールを全く知らない人であれば、野球の実況や解説者のセリフは急に難解に思えるはずです。しかし逆に、野球のルールを「少しだけ」知っている人ならば(バットでボールを打つ。両チームの点取りゲーム、程度の知識のみ)、「Aチームはせっかくのチャンスにも関わらず、B選手のエラーで出塁を許したが、C選手のファインプレーによりゲッツーをとる事が出来た」「この回の強打者D選手がホームランを打てば、ランナーが全員帰れて逆転勝ちできる」という文章を読んだだけで、「ゲッツー」や「ランナー」「ホームラン」などの単語の意味を知らなかったとしても、「少しだけルール」を知っている事により、「なるほど、ボールを取られないように上手く打ち、先に白くて四角いマス(ホームベースのこと)を選手が踏めば点が入るんだな」と理解が出来てしまうのです。そう、英文読解のコツとは、単語力よりも文脈把握なのです。そして、その文脈把握に必要な三要素こそ、①俯瞰的な文全体の把握。②背景知識。③類推力(論理的思考力)であり、そもそも東大をはじめとした難関大受験の英語とは、実は語学力ではなくそれらの事に気付き、対策を立てられるか否かという「そっちの賢さ」こそを計っているのだと言えます。(キクチ式学習メソッド01参照)次回は、上記の三つの要素について掘り下げてゆきたいと思います。


木に耳を傾ける者は真理を知る。木は教養も処分も説かない。木は個々の事にとらわれず、生の根本法則を説く。


ノーベル文学賞受賞者 / ヘルマン・ヘッセ

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