勉強法 11 -国語の攻略法 ①-

こんにちは。合同会社SILKORZ(シルカーズ)運営の学習塾・大学受験予備校キクチアカデミー塾長の菊池です。今回のテーマは、「数学」「英語」と並び、受験においてはメジャー科目の一つである「国語」についてです。勉強を始めたばかりの人がよく陥りそうな勘違いの一つに、「数学や英語は難しいけれど、国語は簡単だから、後回しでも大丈夫」というものがあります。難解な数字や記号がたくさん出てくる数学や、外国語である英語に比べて、日本語を扱う国語はなんとなく平易に思えてしまい、ついつい甘く見てしまいがちですが、この考えは大間違いです。国語こそ、大学受験における最重要科目であるといえるのです。その意味するところは、国語の試験それ自体の難易度や配点比率などのことを指しているというよりは、国語に求められる能力が、全ての教科の基礎となるからです。数学や英語や社会科に苦労する人の殆どは、その教科の好き嫌いや得手不得手という以前に、まず国語(日本語)が拙いことが障壁となっていると考えられます。試験とは、扱っているものが数式であれ、歴史であれ、外国語であれ、そもそも問題文の言語を正確に読み解き、回答までの道筋を論理的に思考しなければなりません。そしてその為には、国語を得意とすることが必要不可欠なのです。

さて、その「国語の能力」というものを説明する為に、あえて逆説的に「国語の能力が無い」という事がどういうものなのかを実体験から引用して説明したいと思います。以前、不動産屋で部屋を借りようとしていた際に、こんな会話がありました。僕が「すみません、恥ずかしながら、生活に苦労していた時期に、家賃の支払いを一時”焦げ付かせた”ことがありまして。そういった履歴は、審査で不利に働きますでしょうか?」とスタッフさんに訊いた時の事です。スタッフさんは、僕が言った”焦げ付かせる”という言い回しの意味を誤解し、「え?焦げ付かせた?お部屋にタバコでも落としたんですか?」と返してきました。そして僕が、”焦げ付かせる”というのは、支払いを約束通りに遂行出来ずに滞らせる事ですよ、と説明すると納得し「すみません、言葉の知識が無くて」と笑っていました。次に、ある銀行員さんとは、こんな会話がありました。その方が「何故、教育事業をやりたいと思うのですか?」と問うてきたので、「恋人を病気で亡くしたツライ経験があるので、これから優秀な医学の研究者候補を育成する事が、何も出来なかった僕の”贖罪(しょくざい)”なんです」と答えました。すると、その方は「え?食材ですか?どうして学習塾に食材が必要なんです?夕食を提供するんですか?」と問い返してきたので、僕は不動産屋スタッフさんの場合と同様に、”贖罪”という言葉の意味を説明したのですが、「あなたの説明は下手だ。いちいち紛らわしい言葉を使わないでくれ」と怒られてしまいました。この二つの事例において、共通して言える事は何でしょうか?答えは「言葉の知識不足」―――ではなく、話を論理的にシッカリと聞いていないのです。

まず、不動産屋スタッフさんの場合は、仮に”焦げ付かせる”という言い回しを知らなかったとしても(それ自体は「ただの知識」なので、なんら恥ずべき事ではないと思います)、見落としてはならないのが、「焦げ付かせる」の前に「支払いを」と付いている事です。ここをシッカリと認識していれば、「”支払いを焦げ付かせる”って何だ?聞いたことがない言い回しだな。でも”支払いを”って言ってるって事は、とりあえずタバコの火とかで物を黒く焦がすという意味ではなさそうだな。だって”支払う”という言葉は動詞であって、動詞には火なんか着かないからな」と推測出来るのです。次の、銀行員さんの場合も同様で、仮に「贖罪」という単語を知らなかったとしても、「~~をする事が僕の贖罪となる」と言う文脈から、「”行動”が食べ物の食材になるわけはないよな。となると、この人の言っている”ショクザイ”とは、何か自分の知らない別の漢字で書く”ショクザイ”の事なんだろうな」と、知識が無くとも論理的に脈絡を辿りさえすれば当然に気がつけるのです。例え話が少し皮肉めいていて恐縮なのですが、これが「国語力が無い」という恰好の事例であり、かくいう勉学を積む以前の僕自身とて、こんなものだったのです。これらを改善する為には前述の通り「話(文章)をシッカリと論理的に辿ることが必須」なのですが、それを養う最善のツールは、やはりたくさん読書をするのが一番です。その中でも特にお勧めなのは「新聞」と「推理小説」で、新聞は限られた文字数の中に、必要な情報が過不足なく凝縮されている論述の模範であり、推理小説も論理破綻の無い完璧な文章構成でかつ、読者もシッカリと文脈を辿らなければ内容についてゆけない為、否が上にも論理力が養われます。常日頃から、論理的な文章に触れるようにしましょう。


投資は力仕事ではない。人一倍、読み、考えなくてはならない。


世界一の投資家 / ウォーレン・バフェット

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です